経営理念、ミッション、ビジョンなどの違いを教えてください
経営理念、ミッション、ビジョンなどの違いを教えてください
<経営理念、ミッション、ビジョンなどの違い>
経営理念、ミッション、ビジョンに関して、世界的に明確な定義が存在しているわけではありませんが、下記のように整理することができます。
(1)経営理念
経営理念とは、何のために企業経営しているのかといった「企業の存在意義や経営の目的」を明確にする基本となる社長の考えや想い(信条)のことです。社長が企業経営で目指している世界観で、経営活動を行っていくための行動哲学とも言えます。
経営理念は、創業者が考えた会社固有の価値観や企業経営における価値基準、判断基準、行動基準を包含し、後継社長に引き継がれます。時代に合わなくなってきた場合には見直すことも必要となります。一方、100年間に渡り創業者の想いをそのまま承継している企業もありますが、経営理念がない場合には、企業を承継した社長が作成することがあります。
見方を変えると、経営理念はお客様、従業員、その他ステークホルダーや社会に対しての宣言であり、約束になりますから、日々の経営の中で実践していかなければなりません。
例えば、食品会社が「安全・安心な食品の提供でお客様の健康増進に寄与する」と明文化しているのに自社の利益を増やすために食品偽装することはナンセンスなことなります。当然、利益よりも理念を優先すべきです。
経営理念を策定することは重要ですが、実践しなくては意味がないことに留意が必要です。
(2)ミッション
ミッションとは、「企業が何のために存在しているのか、どのような価値を提供する存在なのか」といった企業が存在している目的や社会に対して果たしたい役割、使命のことをいいます。
(3)ビジョン
ビジョン(経営ビジョン)とは、企業が目指す「こうありたい」、「こうあるべき」といった未来像を言葉にしたもので、ミッションが実現した姿のことです。
表現は様々ですが、自社の目指すべき未来像が表現できれば良いと思います。
具体的には、「3年後に地域で一番行きたいおしゃれな和食店になります」、「訪れる人々を楽しませ、テナントを成功に導く、先見的、独創的、かつホスピタリティあふれる商業空間の創造」などがあります。
簡単にまとめると、「自社の経営をどのように考えるか、どのような会社にしたいのか」が経営理念、「自社が具体的にどこへ向かっているのかという姿」を示したものがビジョンで、「何のためにそこに向かっているのかという使命」を示したものがミッションと考えることができます。
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